ブログ 研修・セミナー 本部 社会福祉法人湖星会 令和元年度 相談員研修を実施致しました【前編】

4月にして、初夏の訪れを思わせるような陽気の本日。
湖星会の全国の施設で活躍中の生活相談員が一堂に会して、相談員研修が実施されました。

本日の研修会場はラスール金沢文庫。本日の受講生の中にはラスール金沢文庫の施設に来るのが初めての方も結構おりました。
折角の機会です。研修の前に、先ずは施設見学をさせて頂きましょう!
本日の研修に参加する皆さん、自己紹介を済ませたら施設見学にGOGO!!

ラスール金沢文庫の職員さんによる案内で、いざ、出発!!

全室個室219床の規模を誇る、全国屈指の超大型施設、ラスール金沢文庫。
そのスケール感と時代の最先端を感じるスタイリッシュな建物に、皆さんすっかり魅了されました。

もうじき開設して丸3年目を迎えるラスール金沢文庫は、ここで暮らすお客様の生活感と、その暮らしを支える職員のセンスが施設内の随所に感じられて、スタイリッシュでラグジュアリーな空間の中にも温かみ溢れる、とても居心地のいい施設です。

さて、施設見学も終わり、いよいよ今日の本題である相談員研修の開講です!
本日の相談員研修の最大テーマは、ズバリ「高稼働・高収益を生み出す施設をつくるための取り組みについて」。

福祉の世界で「高稼働」とか、「高収益」っていうと、何だかちょっと商売感丸出しで怖いような気が・・・と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、実は、ちょっとそれは違うんです。
社会福祉法人の特別養護老人ホームは、施設設立時には公的な補助金を受け、施設の利用料の大半は介護保険収入によるもの。公的なお金によって成り立っている部分が多いのです。
地域の中では、特別養護老人ホームをはじめとする介護施設の利用を待ち続けて、待機されている方が大勢いらっしゃいます。私たちは、この待機されている方を1日も早くお迎えして、必要な介護サービスをお届けし、ご本人、そして介護を担ってきたご家族の負担のバトンを少しでも早く引き受けることが求められているのです。
私達の仕事を見直し、無駄をなくし、効率よく、スピーディーにそれを叶え、一人でも多くの方の支えになれているかどうか。
その指標の一つに稼働や収益があるのです。高稼働、高収益の実績を残せたということは、多くのお客様にご利用頂けた証でもあり、この施設を無駄なく、最大限に地域の方に活用頂けた、という事になります。だからこそ、私達はこの「稼働」や「収益」を気にし続けるのです。この施設の役割をちゃんと果たせているのかどうか?という一つの揺るぎない事実として。
「稼働」「収益」は、とっても大事なことなのです。

本日、当研修の進行役はラスール金沢文庫の雨宮副施設長が務められます。

午前中の講義は、ズバリ「稼働向上のための取り組み」について。
はじめに、ラスール金沢文庫の生活相談員として活躍中の石谷生活相談員より、ラスール金沢文庫の長期入所でのリアルな取り組みについて講義を頂きました。

石谷生活相談員の後は、ラスール金沢文庫で短期入所の生活相談員を担当されている細谷生活相談員より、ラスール金沢文庫の短期入所での取り組みについての講義が続きます。

ラスール金沢文庫は平成28年の施設開設以降、驚異的な速さで高稼働、高収益を記録した、今や湖星会全体を牽引する大型施設です。湖星会は、札幌、仙台、伊達、福島、二本松、会津、横浜、掛川と、北から南まで日本を縦断するように全国に施設を展開する法人です。その土地土地での地域性、環境等、施設の運営上の条件は様々ですので、一概に全て横一列に比べられるものばかりではありませんが、それでも、これだけ素晴らしい実績を残す施設から学べるものはきっとあるはず。どんな取り組みによって成り立っているのか、受講生たちの興味も津々です。

同じ生活相談員、取り組んでいる内容の半分以上は、どの施設でも実践している項目です。
では、何が違うのか・・・。

全てにおいて徹底して実践しているという点。「徹底」です。

結果を分析して改善のための具体的施策を目標に設定し、それを達成するための取り組みを徹底して実践しているのです。
ですから、仕事の役割分担も徹底しています。
人手が足りなければ送迎にまわる、現場の人手が足りなければ現場に介護職として入る、生活相談員の実態は「何でも屋」という施設も今の世の中少なくない中で、原則として、ラスール金沢文庫の生活相談員は、相談員以外の仕事は一切「いたしません!!」
どこかの失敗しない女医さんの様ですが、自分の役割を徹底して遂行するのです。
だからこそ、自分の仕事の責任の所在も明確にしているのです。
忙しいから実調ができなかった、他の仕事で手一杯になってしまって本来の相談員の仕事に手が回らなかった、本末転倒な状況が起こるから結果が出せなかった、そんな言い訳からは、何も生まれてこないということを知っているのです。
相談員の仕事に徹底し、結果を出し、責任を持っているのです。
しかし、これができるということは、他職種との連携は必須。当然、組織力が強くなければ難しい事です。

そして、本日午前中講義の最後は、ラスール金沢文庫の會田施設長より「高稼働、高利益を生む施設の組織づくり」について、講義頂きました。

皆さん、自施設との違い、自施設で活かせることはないか、食い入るように講義に耳を傾けていました。

 

講義が続いた後は、ランチタイム。
研修の昼食と言えば、冷めたお弁当にペットボトルのお茶が定番ですが、幹事施設であるラスール金沢文庫が用意してくれた昼食は、コレ!

見て下さい!この本格的なカレー。ターメリックライスもほのかにバターの香り。食欲がそそられます。
キャベツとベーコンのコンソメスープも美味。サラダも、トマト、アスパラ、パプリカ、グリーンリーフ、レタス、きゅうりなど、彩とりどりの新鮮野菜が冷え冷えのシャッキシャキでおいしい~。デザートのオレンジも、とっても甘くてジューシーです。
ラスール金沢文庫の施設長が、前日の夜、直々に食材の買い出しに行って準備をして下さり、ラスール金沢文庫の栄養科スタッフの皆さんが、研修生にこんな素晴らしいランチを提供して下さいました。
お客様の昼食と検食分を含め230食の食事を作っているにも関わらず、同じランチタイムにこの研修生用のランチを準備して下さるとは、ラスール金沢文庫の栄養科の皆さん、凄いです!

ピリッと辛くてスパイシー、具だくさんな大人味カレー。大きなお鍋に山盛りあったカレーも、あっという間に底をつきました。
「もう一鍋あるから、どんど食べて下さいね~!」

皆さん、あまりの美味しさに、もりもり食べてました。午後は睡魔との闘い、皆さん、こんなに食べちゃって大丈夫ですか~??
さあ、午後からはグループワークです。

【後編に続く】