先輩の活躍

ビジネス専門学校から介護業界へ
一番大切なものは「優しさ」
生かせる能力は「機転のセンス」

デイサービスセンター万葉

平成23年 新卒入職

生活相談員

菅野 直光 さん Naomitsu kanno

本気でやりたいことが見つからない
迷走した就職活動

高校卒業後は、漠然と事務職の就職をイメージして事務系のスキルを身に付けられる専門学校へ進学しました。専門学校は2年間のコースだったので、入学して8カ月経過した12月頃には、早くも就職活動を開始するようなスケジュール感でした。事務職と一言に行っても、どの業界のどの仕事に就くか、自分の中で何も決まらないまま、周りの流れに身を任せるような感じで合同説明会や企業説明会に参加しました。なんとなく車に興味があったので、自動車ディーラーの営業職を受験したりもしたのですが、面接の時にはあまり話せず「俺、本当に自動車の営業やりたいのかな?」と、自分でも違和感を感じていました。
周りも徐々に就職が決まっていく中、結局、自分でも何がやりたいのか、これといって具体的に思い描く事ができないまま時間だけが過ぎてゆき、気持ちが焦るだけでした。なんとなく事務系?と職種を思ったところで、どの業界の事務に就き、自分はそこで何を成し遂げたいのか、面接でその思いを熱く語れるはずもありませんでした。
自分でも困るくらい、「これがやりたい!」と言えるものが見つからなかったんです。

「あれ?俺意外と向いてる?この業界」
根拠のないこだわりを捨てた時
自分の進むべき道が見えた

ある時、介護施設にも事務系の仕事があることを知り、全く考えもしなかった介護福祉業界だったのですが、説明会に参加して話だけでも聞いてみようと思ったのがきっかけです。

介護業界なんて全く考えもしていなかったのですが、自分のこれまでの20年間を振り返れば、祖父母がいつも自分の傍にいた。子ども頃から、父方の祖母と同居し、その後は別の家で暮らす母方の祖父が高齢となり、昼間は家に連れてきて、一緒にご飯を食べてお風呂に入れて、また祖父の家に送って行ったり、まるで自宅でデイサービスをやっているみたいな感じです(笑)。じいちゃんを風呂に入れたり、着替え手伝ったり、飯の準備したり、そんなことを日常的に母と一緒にしていたんです。
そんなこともあってか、湖星会の面接のときは、自分でも驚くくらい色んな話をしました。自分の口からすいすい言葉が出てきた。自動車ディーラーの面接の時とはえらい違いです(笑)。

「あれ?意外と俺、この世界向いているのか?」と、長い就活の中で初めて思えたんです。
面接の時「事務の仕事に就く前に、介護の現場を勉強してみたらどうか?」という提案があり、それもいいなと素直に思いました。

専門学校での学びを生かすことと、自分に合う世界を探すことは別の事であるということを自分自身が認めて、根拠のないこだわりを捨てた時に、初めて自分が進むべき道が見えた気がしました。むしろ、自分が進むべき道が見えかけた時、根拠のないこだわりには何の意味も価値もないことを悟った、といった方が正しいかも知れません。

専門学校で学んだことは、今現在、どの部署に就いても生かせているし、専門学校時代の2年間は、社会人の基本リテラシーを学べた2年間だったと思っています。介護の現場でもパソコンは必須。そこにちょっとしたトラブルを解決できるネットワークの知識があれば、現場では大活躍です。施設利用の契約や介護報酬の取りまとめなど、部署によっては事務要素は山盛りです。

介護の現場の勉強もどこかのタイミングで経験する提案を頂き私自身もそのつもりでいたのですが、結局、湖星会に入職して3年間は管理部に配属となり、3年間びっしり事務の仕事に就きました。その後は、介護部へ配属となり、そこから色々な経験をさせて頂いて、現在はデイサービスセンターの生活相談員として勤務しています。

介護職から生活相談員へ
視野が広がり
着実な成長を実感

生活相談員になってからは、ご家族とお話しする機会がとても増えました。介護職時代はお客様だけを見て、お客様に喜んで頂けるサービスの追求というスタンスでしたが、生活相談員になると、そこにご家族のニーズが加わってくる。介護職時代とはまた違った視点も持って仕事に向き合うようになりました。お客様もご家族も両方が満足できるような、中立的な立場で事を進めなければならないところが随所に出てきます。

例えば、ご家族はどうしてもお風呂に入れて欲しいと希望する、しかし肝心なご本人は風呂が嫌いで、できれば入りたくない。そこまで風呂に入りたくないなら清拭を念入りにして入浴回数を減らしては?という意見も現場から出たりする。どちらかの意見を尊重するというよりも、どうやったらご本人がお風呂に入りたいという気持ちになるか、風呂に入ろうとするかを色々な角度から先ずは探るんです。声がけしたり、タイミングを図ってみたり、雰囲気作りをしてみたり、色んなことに気を配りながらトライします。お風呂を拒否する理由として多いのは、お風呂に恐怖心がある、面倒、自宅以外の風呂に入るのは嫌だ、が多いのですが、このお客様も面倒、自宅の風呂がいい、ということが入浴拒否の理由でした。しかし一方では、温泉旅行や健康ランドの行事には、喜んで参加されるんです。だったら、万葉の郷の大きなお風呂を温浴施設に見立てて、浴槽にリンゴを入れたりんご湯にしてみたり、柚子風呂にしてみたり、色々と工夫を凝らして入浴へ誘導してみてはどうか?という案が浮かび、早速試してみたら、結果、お客様はお風呂に入ってさっぱりして「いやー、気持ちよかったよ」とご満悦。ご本人も気分よく入浴され、そしてご家族のニーズも満たせました。

相談員としてご家族と関わる機会が増えたことで、お客様とだけお話していても、その背後にいらっしゃるご家族や担当のケアマネージャーが透けて見えてくるというか(笑)。おそらく、ご本人の希望はこうで、ご家族はこうして欲しいというまた別の希望があるのかな?とか、担当ケアマネージャーさんはこんな要望を上げてくるのではないかな?と、一人のお客様を囲んで、そこに関わるそれぞれの方の「思い」みたいなものが、お客様を通じて見えてくるようになりました。それが今までの介護職時代にはなかった最も大きな違いだと思います。

いつ、何が起こるかわからない
だからこそ、
一日一日を大切に関わりたい

以前、私がデイサービスで介護職として勤務していた頃、デイサービスをご利用頂いていた60代の女性のお客様がいらっしゃいました。年齢的にはまだお若いのですが、心臓に疾患がありお一人暮らしのため、デイをご利用頂く時は必ず入浴されていました。お酒や競馬、パチンコが好きな方で、競馬が趣味のお客様やお酒が好きなお客様といつも話が盛り上がっていて、その日もとても楽しそうに過ごされていました。
そして私はいつものように、そのお客様の入浴業務を担当しました。お客様は「こないだの続きね」と、前回デイにお越し頂いた時にお話しされていたパチンコのお話の続きをお風呂場で私に聞かせて下さいました。
風呂上りには、昼食も「ここの食事って美味しいわよね。」と、すっかり召し上がって頂き、午後からは他のお客様と一緒にゲームを楽しんだり、体操されたり、談笑されたりして、本当にいつも通りにデイサービスの時間を満喫されていらっしゃいました。夕方、送迎の時間になり、いつもと同じ道を通ってお客様をご自宅にお送りしました。

翌日、お客様の親戚の方から1本の電話が入りました。

「今日、電話に出ないからアパートに行ったら…亡くなっていた。」

何かの間違いじゃないかと思いました。
昨日ご自宅にお送りして、それって、つい昨日ですよ。数時間前ですよ。
お客様お送りして、事業所戻って、清掃して、帰宅して夕飯食べて風呂入って寝て。それで今で。その間に、亡くなったってこと?
あまりに急なことで、現実を全く受け入れられないというか、一瞬頭が白くなりました。
まさかデイのお客様が急変して無くなるとは思ってもみなかったんです。デイ→ショート→長期入所の流れしか自分にイメージが無かったんですね。自分の中の固定概念みたいな。心の準備なんて何もしていなかったし、突然で、本当にショックでした。

私はこのことをきっかけに、自分の意識が変わりました。お客様は、いつ何が起こっても不思議が無いという思いで、何気ない、いつもの日常をこれまで以上に一日一日大切に関わっていきたいと強く思うようになりました。

「直光なら大丈夫だろう!!」
安心して施設を任されるような
管理者を目指して

わたしのこれからの目標は大きく2つあります。
1つ目は、地域NO1の施設を創っていきたい。地元松川には、いくつか介護施設があります。それぞれに特色がありますが、やはりどこよりもサービスがピカ一で、お客様が「万葉の郷を利用したい」と思って下さるような施設を創りたいです。

そしてもう1つは、これから沢山の経験を積んで、地域との関係づくりもしっかり行って、デイサービスセンター万葉の郷の施設管理者になることを目標にしています。「直光なら大丈夫だろう」と、安心して施設を任される位に、私自身成長したいです。

湖星会への就職を検討している
学生の皆様へ

私自身、ビジネス系の専門学校出身で、介護や福祉に関する資格も知識も何もなかったのですが、入職してから一から先輩に教えて頂き、技術を身に付けて現在に至っています。専門的な技術や知識は、入職すればそこはもうプロフェッショナル揃いなので、何も心配要りません。ゼロから丁寧に教えて頂けますし、何度も経験しながら身に付けていけます。実際に私がそうでした。

職員は無料で利用できる施設内に設置されている学校で学び、介護福祉士の国家資格も法人で取得させていただきました。専門的なことは、入職してからでも十分学べる環境がありますから、たとえ出身学部が福祉系ではなかったとしても、安心して飛び込んできて欲しいと思います。

この仕事に一番大切なものは、なんといっても優しさ。
そして、お客様との関わりの中で最も必要とされる能力は、相手を察する能力です。機転のセンスと相手を察する能力は、場数を踏んで磨かれる部分が大きいので、入職してから徐々に身に付きます。一番大切な優しさがあれば、将来色々な可能性がありますし、これからの超高齢化社会に向けて、今以上にもっと社会から必要とされる専門性の高いこの業界で活躍することができると思います。万葉の郷にも、是非遊びに来て下さい。

皆様からのご応募をお待ちしております。

Profile

福島県二本松市出身。ケイセンビジネス公務員カレッジ コンピューター会計学科(現:総合ビジネス学科)卒。
湖星会に新卒で入職後、特別養護老人ホームみどりの郷の事務職兼介護職として勤務。広報作成や利用請求書の発行、施設利用料の入金チェック業務等の事務業務や、ショートステイご利用のお客様の送迎業務、介護業務を担う。その間に、社会福祉主事任用資格を取得。平成26年5月に、デイサービスセンター万葉へ異動となり、介護職として活躍。同年、施設内に設置されたKoyama Collegeにて実務者研修の受講修了。その翌年3月には介護福祉士を取得。平成28年4月より、デイサービスセンター万葉で生活相談員として活躍中。
プライベートでは、同期に入職した職員と職場結婚し、昨年長男が誕生。人生幸せど真ん中街道を走行中。休みの日は子どもと一緒に公園やテーマパークへ出かけるのが最近の休日の過ごし方。